マニラの治安について
どうもToshiです。最近犬と新しいガジェットに飢えてます。ガジェットは自分で買うので、誰か犬をなでなでさせてください。
マニラからもうだいぶ離れた生活してますが、ここ最近フィリピンの治安ってどーなの?って話題になったり僕に聞かれたりしたので僕の知ってるまでの現地の治安状況や実際に周囲でおこった事をまとめました。
あくまでも僕の主観なのでんなことない。って方がいるかと思います。その時は優しく教えて下さい。だいたい僕が現地に住み始めた2014年〜大体2019年前半までの中で感じる部分を書いてます。
実際マニラの治安どうなの?
これってどこかとの比較になっちゃうので、どこと比べるかなんですが一旦比較対象を東京って事にすると、日本って大体どこの国と比べても治安良いので日本しか住んだこと無い人に聞かれたら、そら治安悪いっすよ。って答えるしか無いんです。事実だし。
でも治安悪いっすって答えていつも思うのは間違いじゃないんだけど、僕はそんなに大きな被害に遭ったこともないし、まあ起こるかもしれないなとは思うけど。耐えられない程酷いものでもないし。でもこれって人の感覚なんで個人差があるんですよね。
個人的にはマニラよりロサンゼルスのほうが余程怖かった。
もう少し具体的にマニラ周辺の事で僕が聞いたことと思う所を書きます。2014年〜2019年までの間での事です。忘れてるのもあるので思いつくだけのせます。
自分や周囲で起こったことがある問題
- タクシーのぼったくり(他人・自分)
- タクシーの銃の強盗(他人)
- ひったくり、窃盗(他人・自分?)
- 美人局(他人)
- 銃撃(他人)
- 警察官によるカツアゲ(他人・自分)
- 両替(他人・自分)
- 睡眠薬強盗(他人)
1.タクシーぼったくり(他人・自分)
2014年からUber(その後撤退)やGrabがマニラでサービス開始されるまでは本当に酷かったです。路上で走るタクシーはガラガラの時間帯(早朝・深夜)もしくはカジノやホテルから出るタクシーはメーター料金で走ってくれましたが、通常の時間帯のタクシーを捕まえると、行き先を伝え交渉から始まります。総額の場合もあるし、メーター+いくらみたいな交渉。混雑する時間で値段は違うし、交渉なしでは乗れない状態。もちろんドライバーが気に入らなければ乗せてくれません。住んで道に慣れて相場感がわかるとある程度このくらいかなっていう金額提示できるようになりましたが、だいぶハードル高いのではないかと。
値段交渉なしでタクシー乗れないって精神的に辛いです。到着時間も読めないし。
そんな中、2回程メーター上がる速度が異常に早い改造メーター搭載のタクシーに遭遇しました。僕自身が実際被害にあったのは2回だったと思う。一人はゲストが居たので黙って払う。多分4〜5倍払ったんじゃないかな。もう1回は噛みつきました。多分定額くらいになったはず。よく乗ってた距離だし。
Grab利用が増えてこれも最近聞かなくなりました。
明らかに遠回りでしょ!っていうのもあったけど、半分くらいは本当に道を間違えてるんじゃないかってのもあるので判別ができません。ただでさえ乗車拒否も多く、渋滞だから追加料金よこせって意味のわかんないことを言われる。ガソリン入れるからスタンド入るね。とスタンドで急に給油(メーター回りっぱなし)、トイレって言って勝手に止まるしとか訳解んない事もよくありました。
あとお釣りが無いって言われることが多かったので小銭をこっちが用意しないといけないっていうのも地味に辛かったです。
周囲では特に初めてマニラに来て空港からオフィスなどに来る人被害が多かったです。きょろきょろしてるとタクシー!って声かけられて、そのまま車に乗って降りたら高額請求されてるパターンです。以下具体例
- 片道₱220〜250 の所を60USD請求された。怖くなって途中で降りた。
- 片道₱220〜250 の所を₱4000払った。本人はそんなもんだと思ったらしい。
(その他もある)
なーんて人がたまに居たので、初めてくる人にはタクシーの乗り方をよく案内するようになりました。(UberとかGrabがサービス始まった以降はそれを勧めている。)
最近も身近な人ではないですけど、ちらほら聞きます。この前一人捕まったって聞きましたが、1回で月給の半分くらい稼げるんでまだなくならないでしょうね。
しかしタクシー問題は国内でもだいぶ焦点が当てられ、ここ数年はだいぶ不良タクシーは減ったんじゃないかなと。現在はUberは撤退してしまったけど、Grabが幅を利かせていて、アプリで呼べて決済もポイントやクレジットカードなどが利用できるのでキャッシュレスでできます。Grabなどを使うようになってから本当に滞在者のタクシー環境は改善しました。
いつもタクシーなんか乗って贅沢なって感じもするけど、日常で実際ほぼまともな交通機関がタクシーくらいしかないのでタクシーしかないんです。車を持つ事も考えたけど、アジアでも有数の渋滞の中を運転する気にはなれませんでした。
(現在はAngkasというバイタクも使います。)
Grabなどのサービスが始まったことでタクシーの改善は見られたもの、今まで激安だったタクシー料金が2〜3倍かかるようになりました。でも大人気です。
とはいっても日本よりはるかに安い金額なので安全・安心・変なストレス無いって事を考えるとまあ無難かなと納得してます。便利ですしね。
中には仲良くなっていろんな話をしてくれたり、プロ意識をしっかり持ってるタクシードライバーも居たのでそういう方には感謝の言葉と少しチップを払ってました。タクシードライバーって非常に給料安いんですよ。渋滞だと稼げないし。
なので、マニラにこれから来る方はGrabでタクシー呼んで移動するのが無難です。会話もいらないし。クレジットカードで払えるし。極稀に道を間違えられて困った事以外現在問題という問題も私はありませんでした。
2.タクシーの銃の強盗(他人)
残念ながら僕が滞在している間に二人身近な人が被害に遭いました。それぞれ一般のタクシー。一人目は会社関係の方。深夜に家に帰る途中で拳銃を出されて財布と携帯を渡したそうです。中からロックかけられててドアが開かず窓から降りたとか。
もう一人は悲しいかなカジノの帰りで大金所持。ドライバーさんにしてみれば年収かそれ以上の金額だったでしょう。
あっち拳銃本物あるし、お金より命の方が大事なんでここは素直に払ったほうが得な気がします。諦めましょう。
これもGrabで移動すれば概ね回避できるんじゃないかなと思ってます。
Grabのドライバーと車は登録制だし、後で本人の身元や車も判断できます。評価制度もあるので起こりにくいんじゃないかと思います。先に述べた通り、金額以外で不満はありません。地元の利用者からも同様の声を聞きます。
ちなみにGrabのカスタマサポートに電話した事がありますがフィリピン国内のカスタマサポートに今までいくつか電話した中で一番対応良かったです。
3.ひったくり、窃盗(他人・自分?)
これは年に数回聞きます。それぞれ事例が異なるし、多いので覚えてるものを書きます。もっとあります。
【事例1】スリはショッピングモール周辺・中の事例が多いです。マニラだとグリーンベルト、ロビンソン、SMモールなどでも被害よく聞きます。手口は背中に背負ってるバッグ、後ろのポケットに入れた携帯や財布など。僕と同僚が横断歩道を歩いてる時でした。同僚があれ?って言って振り向いたらおばちゃんが何か隠すような変な挙動。後で同僚のバッグの中の小物入れが取られてました。財布ではないですが、比較的よく通る所だったのでよく覚えてます。
【事例2】仕事系の知人が深夜に比較的安全な住宅街を歩いて居た所、手に持っていたIPhoneを後ろから来た自転車に乗ってた人に取られて走り去られました。
【事例3】うちの部下が通勤中にエスカレーター降りたらバッグ空いてて携帯盗まれました。
【事例4】繁華街を歩いてた友人が後ろのポケットに入れてた長財布スられました。
【事例5】旅行バッグを空港(Terminal3?)で置き引きに遭いました。カメラで確認したところ持っていかれて、空港の警備員お金払ったら戻ってきたっていう・・・どういう仕組?
【事例6:自分】普段前に抱えるバッグをなぜか後ろに持ってたら、横断歩道で止まった時にチャックあけられました。被害は無かったですが油断してました。ダメですね。
【事例7】ジプニー(激安乗り合いバス)に乗ってた会社の子がナイフ?銃?の強盗に遭い、乗車してた全員が財布や携帯を取られました。まれに聞きます。これが嫌でジプニーに乗らないっていうフィリピンの方もいます。安いんですけどね。
【事例8:自分】ストリートチルドレンにお金せがまれて無視してたら持ってた勝ったばかりのタバコの箱をひったくられました。あっけに取られてたら、すでに向こうに走り去ってました。追いかけても得な事がないので追いかけませんでした。携帯じゃなくてよかった。
【事例9】金のネックレスつけてを歩いてたら掴んで引きちぎられたっていうゴルフ仲間のおっちゃん。鎖が切れてよかった。って言ってたけど、うーん。
【事例10】家に呼んだマッサージの人が家主の財布の金抜いた。警察沙汰になったけど、幸いお金は戻ってきたらしい。
もうこれはどこでも起こるのかなと。単独犯もあるし、組織犯もありそうだし、観光客だけじゃなくて地元の人も被害にあってるし。またしょっちゅう聞きますけど、10月頃から年末にかけて被害を多く聞く傾向があります。
4.美人局(他人)
1件目はどうも思い出せないけど、もう1件は美人局にあってお金要求され、監禁?状態で共通の友人に連絡して、助けに行った友人がお金払って解決。幸い僕はこの被害には遭いそうにないので大丈夫かなー。
たまにショッピングモールで派手なおねーさんに声かけられるけど僕無視してるんで。
知らない人についていくのはやめましょう。
5.銃撃(他人)
フィリピンは銃社会です。自国民は合法的に銃の所持が可能です。また以前は軍人がお金なくて銃を横流ししちゃうせいで、闇市場に銃が流れたことがあると聞いたことがあります。
友人数名から実弾入の銃を見せてもらったことがありますし、持ってる人は持ってるようです。ただ、殆どが家の中で所持する護身用です。警備員さん以外に日常で銃をみることはありません。
車のダッシュボードには銃がよく入ってるそうです。これも概ね自衛の為で、事故に遭った時に相手が強気な交渉?する事がるそうで、友人は相手が車ぶつけてきて、相手は更に降りてきてナイフ持ってたそうです。そこで彼は自分の銃を出してた所、示談が成立したそうです。そういうもん?
銃は基本的に外への持ち出しは許可が必要ですが、警察は令状が無い限り、車内を捜索することは違法だそうです。なので大丈夫って言ってました。
地元のポーカー関係の人と話してた時に何かの拍子で彼がシャツめくって銃を見せられた事も2回。彼らは冗談のつもりでもこっちは血の気が引きました。(いずれも仲良し)
幸い実際発泡自体を射撃場以外では目撃したこともないですし、知人が撃たれたということもありません。
赴任した直後に家の近所で犯罪組織の末端の人が頭を撃ち抜かれたことくらいかな。
銃で殺される事案の殆どは、怨恨だと聞いてます。お金絡み、女性関係、プライド傷つけたとかそんな理由と聞いてます。なのでこれもあまり僕や一般の旅行者には関係ないんじゃないかと。
銃は結構あるはずなんでもっと何か起こっててもよさそうなもんですが、思ったより銃での問題聞かないなーというのが正直な所です。
あ、選挙の時には関係者がよく撃たれて何人も死んでるって聞きますね。なので政治家はみんな自分のカードマンの組織もってるっていう。
6.警察官によるカツアゲ(他人・自分)
夜仕事で来てた人がビール持ってた?とかで警察に路上で捕まる。本来ビールを路上で飲んでいい国のほうが少ないんですけどね。財布の中のお金を全部払って開放されたそうです。
そんなの実際あるのかね?って思ってたら自分もありましたよ。しかも今年。
数日間ポーカー上振れてて、上機嫌で深夜0時くらに家の近所のレストラに食事に。ご飯も食べて上機嫌で自宅に戻る途中でタバコに火をつけて帰る途中に警察官に止められる。
Police「ここは禁煙じゃ」
Toshi「あーごめん。いやマヂでごめん。すんません。」
と謝った所、ID提示を求められ、パスポート(普段持ってないんだけど持ってた)を見せたら取られる。
P「今から署に連絡するから待っとれ。」
T「OK」
P「今から警察署に行く。一緒に来い。」
T「OK」
P「ちょっと待て」
日常会話する。
15分経過。
P「お前は市役所に明日出頭し罰金を払わないといけない。」
T(あれ?警察行くんじゃないの?)「しゃーないね。タバコ吸ってたのは事実だし。うん。行くよ。」
日常会話再び。
15分経過
P「その・・なんだな。あれだな。今日は許してやってもいいんだぞ。」
T「えー本当?もうしないよ。」 (あれ?市役所行かないでいいの?)
P「(腰の横の手をちょいちょい)」
T「おっけー!」
と右のポケットから小額紙幣を無造作にごそっと出す。
P「お前それいくらあんの?」
T「えー・・・₱500くらいかな。」
P「(しけてんなーという顔しながら)じゃあそれでいいよ。」
はい!と手に渡そうとしたら、後ろから乗り合いバスのライトが僕らに当たる。
P「隠せ!」
ダサっ。w
お金渡してパスポート返してくれて開放されましたよ。と。堂々と受け取ればいいのに。ちなみにバレると彼は免職です。
その日めったに持ち歩かない大金を持ってたので全然OK。いい体験できました。流石にバッグの中の大金見られたら、少し渡して泣いて許しをもらってたか、地元の弁護士さんになりふり構わず電話したかも。
路上喫煙は多くの街で厳しくなってます。概ね市のルールですので若干場所により違います。路上飲酒は論外(というか許されてる国のほうが少ないと思う。)でこれはやめましょう。テラス席はOK。
7.両替(他人・自分)
これは以前そんなに聞かなかった気がするんだけど、初めてマニラに渡航して間もない頃に両替して、カジノへGo! Crapsのテーブルにお札出したら、ブルーライト当てられて偽札かどうか確認されるんだけど、これはまあいつものこと。なんかチップくれない。おかしい。ちょっと待てとディーラーが言う。ん?
なんか僕の左右に黒服が現れる。
黒服「これは偽札だ。どこから持ってきた?(1枚だけ。)」
(|||゚Д゚)ぎゃーそんなつつつつもりは・・・・
素直に直前に両替したお店を伝えて、黒服は帰っていき、偽札と思わしきものは没収されて、ちゃんと同額のチップくれた。よかった。
両替した時に紛れてたと思われる。てかそこからのお金だしそれしか考えられない。周りの客が「たまにあるよ。」って言ってて、そういうもんなの?って
さて気を取り直してCraps。1投目で7が出た。どのみち一緒だった。
そして最近の事例は、英語が話せない知人に付き合い両替をしに。僕が一万円を複数枚両替所で渡す。相手数える。1枚少ない数を言う。
( ゚Д゚)ハァ?返せ
って言ったらもう一度数え直して、悪びれもせず正しい数を言い直した。
結構前から利用してて人に勧めてたんだけど、ちょっとここも油断できないな。
特に外貨からペソへの両替は枚数が多いので確認大変かもですが結構ここは今後注意しないといけない所かも。
カジノでの換金時の間違えは見たことも聞いたこともないけど、市内の両替所はちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。レートはカジノよりもいいんですけどね。受け取ったらしっかり枚数数えましょう。
8.睡眠薬強盗(他人)
噂ではよく聞く睡眠薬強盗。何年か住んでても知人で被害なかったので滅多無いよねーと思ってたら、友人からHelp!と連絡。状況から睡眠薬強盗だと思ってたけど、状況証拠をまとめると単に飲みすぎだった。まあ、よかった無事で。
その他
- 治安の悪い地域が存在します。ポーカー目的に来てる方には多分その地域には用がないと思うので割愛。
- 飲み屋のボッタクリってそう言えば聞かない。行かないだけかもしれない。
- ストリートチルドレンが市のルール改変で深夜にいなくなりました。
- カジノで知らない人から金貸してって言われた。貸したこと無いけど。
- 電車は一応あるけど、ルートが不便なのと平日は東京よりも混雑するので乗らない。あとスリも多いって地元民からは聞きます。
被害に遭わない為に僕が気をつけてる事
- 大金持ち歩くのやめる。大きなお金と小銭は分けて。
- 人前で大金出すのはやめる。
- バッグは前に抱え、お財布も携帯も後ろのポケットはダメ。
- なるべくGrabで移動。
- スリは普通にいるもんだって自覚する。
てかこれはマニラに限ったことはないか。
これからマニラに来る人、慣れていない人
- 空港のTerminal1(JetstartとかJALとか)、terminal2(PAL)は空港から移動するの難易度高いのでできるだけTerminal3(ANA、セブパシ、CX、Airasiaとか)にしましょう。
Terminal3からだとマサシロウさんが紹介されてる方法で空港からResorts world Manilaまで歩いていけます。初心者に一番安全でおすすめ。この動画マジでナイスです。
Resorts world Manila まで行けば比較的安全なタクシーもGrabも捕まえやすいです。
- 空港からタクシー乗るのは英語か現地語話せる人以外には非常に難易度が高いです。Grab呼ぶかだれか知り合いを呼びましょう。
- 移動はなるべくGrab使いましょう。
- カジノは基本安全。
というわけでマニラの治安面のまとめですが、旅行者が遭遇しそうな問題ってほぼタクシー(Grab使えば解決)と、ほぼひったくりだけじゃないかなと個人的には思うんです。僕がたまに、治安悪い?と聞かれて答えるYESの意味はこのあたりです。命まで無くす可能性があるほどの治安の悪さではないと感じてます。
何を言いたいかと、普通に気をつければそこまで危ないとは思わないんですよね。
これはあくまでも僕の目から見た僕の感想ですし、なんらこの内容を保証するつもりもありません。自分の身は自分で守りましょうね。僕の情報も話半分でちゃんと自分で調べましょう。
僕は大した被害に遭ってなかったのは本当に幸運でしかないです。
今月来月と被害報告をよく聞く季節です。みなさんが被害に遭わぬよう祈ってます。
ちょっとの予防で色々回避できると思うんですよね。
旅先で誰にもそんなつまらない被害に遭ってほしくないじゃないですか。
海外から来た友人に、日本は何が印象的だった?って聞いたら、スリも居ないし夜道も歩けて治安良すぎ!あとトレイがキレイ。って言われていろいろ思う所がありました。
ではでは。